2011年12月22日木曜日

厚労省・食品に関する新たな基準値発表

厚労省が「食品被ばく」に関する新たな基準値を発表しました。
3月17日、「暫定基準値」として大幅に上限がひきあげられてから9月以上。
たいへん長い“暫定”期間でした。
安全、安全、安心、安心と喧伝されつづけましたが、今回の変更により、かえって旧基準値が適切
であったのか...と疑念と不信は深まる一方ではないでしょうか?さらにこの新たな基準が適切であるのかどうか、また「検査体制」などについても注視していかなくてはと思います。以下「東京新聞」2011.12.22の社説を紹介しておきます。


2011年12月21日水曜日

「内部被ばく管理に関するワーキンググループ」の問題/危険性

12月15日、内閣官房に設置された「低線量被曝管理に関するワーキンググループ」が最終回を迎えました。発足から1カ月足らずのスピード進行でした。十分な意見や検討がなされないまま、「内部被ばくに」ついての対応や指針について報告書がまとめられてしまいます。

また、その翌日には野田首相による福島原発「冷温停止<宣言>」がありました。まるであらかじめこの日程にあわせたかのようです。以下やや遅くなりましたがこのワーキンググループに対してのありかたを問うた、声明を掲載しておきます。

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「低線量被ばくのリスク管理に関するワーキンググループの抜本的見直しを求める会長声明」
                                   
                                            2011年11月25日

                                            日本弁護士連合会
                                            会長 宇都宮 健児

本年11月9日、第1回「低線量被ばくのリスク管理に関するワーキンググループ」(以下「本件WG」という。)が開催された。本件WGは、本年8月25日に政府が設置した放射性物質汚染対策顧問会議(以下「顧問会議」という。)の下に設置されたものであり、警戒区域や計画的避難区域の解除に向け、低線量放射線による住民の健康影響や、放射線の影響を受けやすい子ども・妊産婦にどのような配慮が必要かについて、12月上旬まで1週間に2回のペースで集中的に議論し、その結果を政策に反映させるという。

低線量被ばくの人体影響については、専門家の間でも大きく意見が分かれている。低線量被ばくとは、累積しておおむねゼロから約100ミリシーベルト(mSv)程度までの被ばくを指すと理解されている(米国科学アカデミー「電離放射線による生物学的影響」調査委員会報告 BEIR-VII2005年等)。このような低線量域での被ばくについては危険性が無視できるという見解と、これ以下であればがんなどが発生しないというしきい値は存在しないという見解が併存し、科学的にも決着が付いていない。

ところが、本件WGの構成員には、広島・長崎の原爆被爆者の健康影響の調査研究に携わる研究者が多く、低線量被ばくの健康影響について、これに否定的な見解に立つ者が多数を占めている。しかし、原爆症の認定をめぐっては、これらの研究者らが関与して策定された審査方針に基づく判断を覆した裁判例も少なくない。例えば、広島地裁2006年(平成18年)8月4日判決では、上記審査方針では認定されなかった41名もの原告全員について原爆症と認められ、その中には、被爆後13日目(8月19日)後以降に広島市内に入って医療活動に従事して後年がんを発症した低線量被ばく者も含まれていた。度重なる国敗訴の判決を受けて、2008年(平成20年)3月には審査方針が改定されたが、その後も国は敗訴を続け、東京高裁2009年(平成21年)5月28日判決は「審査の方針(13年方針)は原爆症認定の判断基準として相当とはいえない」とも判示した。同年6月には審査方針を再び改定しているが、その方針でも救済されない被爆者についても原爆症と認める判決が相次いでいる。このことは、本件WGに参集した委員が含まれた審査会で策定された方針では、低線量被ばくのリスクを十分に評価していない可能性があることを示している。

本件WGの人選は、顧問会議の座長が一方的に指名できることになっており、本件WGの会合もマスコミ関係者を除き、一般市民は傍聴もできず(第2回からインターネット中継はされている。)、議事録も公表されていない(11月24日現在)。

事故後の政府の対応は、既に国民の間に抜きがたい不信感を形成しており、今回のような方法を採ること自体が更なる不信感を招くことは明白である。

低線量被ばくのリスク管理については、国民の関心も高く、このような重要な政策課題が、このように市民に開かれず、公正であるとは考えられない構成員により短期間の議論のみで決定されるのは看過し難い。低線量被ばくの影響が現れるのは数年から数十年後であり、今科学的に解明されていないからといって後に影響が現れる可能性がないとはいえない。影響が現れた後に、「あのときに対策を講じておけばよかった」と後悔しても遅いのである。

そもそも、低線量被ばくのリスク管理のような科学者の間でも見解が分かれるような課題は、科学者だけで決定できる性質の問題ではない。将来に禍根を残さないようにするために、社会全体として、そのリスクをどの程度受忍できるのか、今、被ばくの低減や健康被害の防止のためにどのような対策を取るべきかなどについて、幅広い分野の専門家も交えて、十分な議論を尽くした上で社会的合意を形成することが求められている。そのためには、本件WGは、低線量被ばくのリスクも無視できないという立場に立つ研究者はもちろん、被災地に居住している、又は居住していた市民、被災者の支援に関わってきたNGO、弁護士会及びマスコミ関係者の参加を保障するとともに、議事を公開し、広く国民の意見を聴取した上で、合意形成を図らなければならない。

よって、当連合会は、政府に対し、閉ざされた「低線量被ばくのリスク管理に関するワーキンググループ」を即時に中止して、多様な専門家、市民・NGO代表、マスコミ関係者の参加の下で、真に公正で国民に開かれた議論の場を新たに設定し、予防原則に基づく低線量被ばくのリスク管理の在り方についての社会的合意を形成することを強く求めるものである。
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2011年11月28日月曜日

<低線量被ばくワーキンググループ>にICRPが登場

内閣官房の低線量被ばくの管理に関するワーキンググループ。9日に第1回があり、今夜28日
はすでに第5回目。12月に報告書が発表されるということで、ずいぶん早く進んでいます。

今日はついにICRPから参考人・意見人が登場です。原子力産業を擁護するためにつくられたICRP。今回の事故、また今後の低線量・内部被曝に関して、どのような見解をもっているのか。
注目したいと思います。

●低線量被ばくに関する国際的なポリシー・日本の取組への評価
 クリストファー・クレメント(Christopher H Clement)
        国際放射線防護委員会科学事務局長
 ジャック・ロシャール(Jacques Lochard)
        国際放射線防護委員会主委員会委員
  http://www.cas.go.jp/jp/genpatsujiko/info/kaigiannai_111128.html


  ワーキングの中継はにあるようです。ぜひ注視したいと思います。
  http://www.cas.go.jp/jp/genpatsujiko/info/news_111110.html
  http://live.nicovideo.jp/watch/lv72132624
  http://www.ustream.tv/channel/iwj6

●なお、このワーキンググループに対し、「構成員が広島・
長崎の調査にたずさわり、
「被爆」「被爆」を過小評価しつづけてきた面々に偏っている」としてその根本的見直しを
求める日本弁護士連合会の会長からの批判声明文がでています。こちらも必読です。

  http://www.nichibenren.or.jp/activity/document/statement/year/2011/111125.html

低線量/内部被曝をめぐる政府のうごき:10月末以降

少しおやすみしているあいだに、政府の「内部被曝」「低線量被曝」に関する動きがにわかに活発化してきました。以下、10月末からの内部被曝に関する流れをおおまかに、ざっとかきだしておきます。

10月27日 ●内閣府
       食品安全委員会「放射性物質の食品影響評価について」 
       「生涯被ばく・食品だけで100mSvに」という目安を発表
       http://www.fsc.go.jp/sonota/emerg/radio_hyoka.html
       ●関連報道
       毎日 「生涯被ばく:食品による被ばくで安全答申<100>ミリシーベルト
       の根拠は」 Q&A
       http://mainichi.jp/select/wadai/news/20111116ddm013040200000c.html
       産経 「食品摂取の内部被曝 生涯累積100ミリシーベルト」
       http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/111028/dst11102808060003-n1.htm 
       朝日 「食品からの被曝<生涯100ミリシーベルト>安全委答申」
       http://www.asahi.com/national/update/1027/TKY201110270508.html
 10月28日 ●厚生労働省
       新たな規制値設定のための基本的な考え方について、
       各都道府県等に連絡(医薬食品局食品安全部)
       http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001qt5v.html
       http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001tejb-att/2r9852000001tekz.pdf
11月9日  ●内閣官房
       「低線量被ばくの管理に関するワーキンググループ」発足
       http://www.asahi.com/politics/update/1120/TKY201111200277.html
       第1回会合---現在も継続中/12月に答申発表予定
       以下要旨と概要・会合の中継・録画。
       http://www.cas.go.jp/jp/genpatsujiko/info/news_111110.html

11月10日 ●文部科学省
       定例会見で森ゆうこ副文科省相「給食1食分を混ぜて計測する方針」発表
       ●関連報道
       毎日
       http://mainichi.jp/select/jiken/news/20111111k0000m040077000c.html
              
11月20日 ●厚生労働省
       放射性物質の新基準値で4分類「乳児用食品」を新設へ子供の被曝配慮 
       ●関連報道
       産経
       http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/111120/dst11112018040011-n1.htm
      
11月21日 ●平成23年度第三次補正予算閣議決定
       ●文部科学省
       給食の安全検査体制機材導入などに1億円計上
       同日「安全・安心のための学校給食環境整備事業について事務連絡」発表
       http://www.mext.go.jp/a_menu/saigaijohou/syousai/1313438.htm
       
             以下↓実質持ち込みを可能にする連絡です。掲載しておきます。

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 各都道府県教育委員会学校給食主管課 殿
                             文部科学省スポーツ・青少年局学校健康教育課

 学校給食の食材の安全確保に関し御尽力いただいているところですが、このたび平成23年度補正予算(第3号)が成立し、文部科学省において安全・安心のための学校給食環境整備事業を実施することとなりましたのでお知らせいたします。この事業は、学校給食に関し、より一層の安全・安心を確保する観点から、学校給食用食材の検査を行うための放射線検査機器の整備に必要な経費を補助するものであり、域内の市町村の意向も踏まえ、御検討くださるようお願いいたします。また、関係部局との情報共有を図り、十分連携の上進められるようお願いいたします。
 現在、当該事業の交付要綱を制定中であり、制定次第関係都道府県に通知いたします。      なお、7月20日付事務連絡で示したところですが、給食実施者及び学校におかれましては、引き続き保護者等への必要な情報提供に配意をお願いいたします。また放射性物質に対する不安から、保護者等が弁当や水筒の持参を希望する事例もあることからその際には十分な説明と配慮をお願いいたします。各都道府県教育委員会におかれましては、域内の市町村教育委員会に対して周知くださるようお願いいたします。

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とくに11月21日の通達は、「弁当や水筒の持参を希望する事例もあることから、その際には十分な説明と配慮をお願いします」とあり、これは事実上、自主的な「もちこみ」を許可するものなのですが、こうした連絡は現場の先生に往々にしていきわたらないこともあるようす。11月21日以降「もちこみは遠慮して下さい」などと言われてしまっているケースもあるかもしれません。ぜひひろめて共有化下さい。

いずれも原子力災害ののちの、私たちの身体そのものにかかわる動きです。みのがすことはできません。

2011年10月31日月曜日

カナダでも<市民>が計測

この間、東京周辺のおもな放射能汚染の高染量地帯、ホット・スポットは、ほとんど
すべてといってよいほど「市民」の自発的な計測によって発見されてきました。

政府の発表する情報が信じられないと、線量計を入手し、生活目線で計測をはじめ
た人々の手によっているのです。

以下、カナダで福島からのフォールアウトを計測しつづけている市民グループに
関する記事です。やはりカナダ政府も「ただちに影響はない」と繰り返し、このグループ
は政府に対して、「pblic healthe 公衆健康」の視点からより詳細な説明を求めている
そうです。

原発事故、放射能汚染は、眼にみえず、においも、色もない。

晩発性の発病にそなえ、どこの国でも、どの地域にあっても、「市民」が、政府や
原子力産業に対して「独立し」、「自衛」手段として自主計測することが大切だと
主張しています。
  
----このグループで活動を行っている方は、もともとドイツ在住
チェルノブイリ事故のあと、放射能汚染をさけて、カナダへ移住したのだそうです---


A Vancouver woman wants Canadian governments held more accountable for protecting public health in the wake of the Fukushima nuclear crisis. In an August 8 interview at the Georgia Straight office, Isabel Budke pointed out that citizens and nongovernmental organizations can exert a great deal more pressure on Health Canada and other regulators to improve monitoring, measuring, and reporting on radiation levels in water, soil, and food.
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“I really think we need to have localized and regional testing because, from what I understand, the plumes that have drifted over the Pacific Ocean with this radiation are touching down on different areas in different ways, depending on where the jet stream is going and what weather conditions are,” Budke said. “We can’t rely on testing results from the United States or testing that has been done somewhere else in the country. I think we need to have our own testing in B.C.”
Budke, who has an SFU master’s degree in environmental and resource management, said that if governments won’t do this work, she wants the public to work collaboratively to have food, soil, and water tested. Her group has created a “Canadian Network for Radiation Awareness & Monitoring” website, which will post results from citizen-initiated laboratory tests.
Last week, the Straight reported that on March 20, a Health Canada monitoring station in Sidney, B.C., detected iodine-131 at more than 300 times the background level. Despite this, Health Canada spokesperson Stéphane Shank told the Straight on August 9 from Ottawa that air-monitoring stations have shown that radiation levels are “minute” and pose “no risk” to Canadians.
“Levels that are being detected are within the natural background radiation fluctuations that we would see on a normal, average day,” he claimed.
Budke remains unconvinced. She lived in Germany after the 1986 Chernobyl nuclear-reactor meltdown, which spewed radiation across Europe. At that time, she recalled milk being thrown out “by the tonne” because it was so contaminated. She added that to this day, meat from wild boars in Germany is sometimes discarded because these animals eat mushrooms, in which radioactive cesium bioaccumulates.
“From the very first news about this Fukushima accident, I’ve been incredibly concerned about the Japanese people and what this means to them,” Budke said.
On May 19, a group of Japanese scientists and engineers declared that three nuclear reactors had melted down at Fukushima. Budke expressed alarm about spent-fuel pools containing thousands of fuel rods, which were stored on top of the reactors’ buildings. They contained a mixture of uranium and plutonium. She said that the latter substance is so toxic that inhaling a particle smaller than a speck of dust creates a high risk of lung cancer.
“We don’t know what the concentrations are because no one is measuring plutonium either in our food or in our water or in our soil or in our air,” Budke insisted. “And other really dangerous substances are strontium and uranium.”
She also pointed out that Greenpeace has detected “incredibly high levels of radiation” in the waters off Japan. In addition, she said she’s particularly concerned about radionuclides—otherwise known as radioactive isotopes—which are atoms with an unstable nucleus that emit gamma rays. “I’ve been wondering as I was walking in the rain in April and in May: how radioactive is our rain in Vancouver?” she continued. “And there is just no information. And I’ve been wondering: is this accumulating in our soil, and is the radioactivity being taken up by plants that we grow on our soil and that animals are eating, such as cows?”¦And I’ve been wondering about other things, such as fruits and vegetables and mushrooms. And I’ve been wondering about seafood that swims around in the Pacific Ocean.”
Shank said that people shouldn’t be concerned about rain. “Essentially, if we’re talking in the context of the events that unfolded in Japan earlier this year, we can appreciate that the radioactivity that may make its way here in Canada would be in the air,” Shank said. “It would be the initial source and the primary source of detection, as well—and again, understanding that rain falls from the skies, which is where air would also travel, which is why the monitoring stations focus on air testing.”
Budke emphasized that the effects of exposure to low-level radiation accumulate in the body over time, leading to serious health problems. According to her, it’s not possible to test for small amounts of radiation with Geiger counters because they’re not precise enough. “It requires really highly sophisticated instrumentation to do what’s called alpha and beta and gamma spectroscopy,” she stated. “I’ve come to the conclusion that this has to be done by an authorized agency. There are actually two laboratories in Canada that are certified to test for radionuclides, and so we would be using one or both of those.”
She hopes citizens and nongovernmental organizations will collect and send one or more samples of soil, water, and food to these labs. Budke said testing costs approximately $200 per sample, not including shipping, and there will have to be guidelines regarding how this material would be packaged and prepared.
At first, she hopes people will pay the cost. She hopes that later, fundraising can help defray expenses. “I would really like to find out that we have scraped by this global disaster without severe health effects,” Budke said. “But right now, we don’t know that. I would like to see that confirmed.”

2011年10月14日金曜日

子供の甲状腺検査、「健康不安<解消>」遠のく.毎日新聞より

10月にはじまった子供の甲状腺被曝調査は、一体「誰のため」の調査で、「誰のため」に役立つのでしょうか?

福島県立医大副学長の山下俊一氏は「不安解消に役立てたい」と言います。

しかし本来なら「不安」を「解消」というような、「心理」上の問題ではなく、「被曝」した/してしまった、現況・現状に「どう対処するか」といった課題のはず。

●毎日新聞2011.10.12(夕)・東京版の記事より
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20111012dde041040005000c.html

県外に避難した人から

「検査の帰省にためらう」
「線量が十分に下がったとは思えない」
「今帰ったら被ばく量が増える」と県民からの声があがっているそうです。

当然だと 思います。

またこの検査は、エコーを使用するといいますが、もっぱらTOSHIBAや日立メディカル製
とも聞きます(実態を調べていますが)。

一方、長野の信州大学では避難してきたこどもの検査を「血液」採取によっています。



ほんとうの「不安解消」は、現状で予想しうる「最悪」のリスクを呈示して避難・疎開を優先
することだと思います。

2011年10月13日木曜日

<首都圏>で高い線量がつぎつぎと...

まえまえから言われてきたように、放射性物質の拡散は、距離的な線上で
安全/安心をはかれないのはいうまでもありません。

先日文科省が「航空写真」による東京・神奈川の汚染マップを発表しました。

ところが、そのあと都内はじめ首都圏で続々と「高い放射線の線量」がみつかり、
またストロンチウムなどの核種が検出されています。

●世田谷区 弦巻の区道で、計画的避難区域に指定されている飯舘村より
高い、毎時2.7μSv/hが観測。(10.12観測・報道は10.13各紙)

●横浜市・港北区

●船橋市・

2011年10月10日月曜日

福島「18歳以下/36万人もの子供の生涯にわたる甲状腺検査」開始 2011.10.9

Japanese health workers have begun checking more than 300,000 children living near the Fukushima
nuclear plant for “THYROID”abnormalities.


●「福島の18才以下の甲状腺検査開始。36万人をも生涯追跡。世界でも類をみない調査」


すでに大きく報道されていますが、10月9日から福島県は<18歳以下の全県民36万人の生涯
にわたる甲状腺検査>を開始しました。すべての検査が終了するのは2014年3月末予定だ
うです。検査事業は初年度で約2億5000万。国から交付された「県民健康管理基金」を充当と
のこと。

そもそもこの事業は3年後(2014年)実施をめざしていたもの。しかし保護者などのつよい要望で
今年から前だおし実施となったそうです。

原子力事故と「甲状腺疾患」(=主にがんなど)というと、チェルノブイリの事故の被害のうちたった「唯一」の住民の健康被害として『認定』さたものが「甲状腺癌」です。WHO=世界保健機構でのコンセンサスとなっては、います。ただし、それが認められるまでに、なんと事故から20年近くもの年月が費やされているのです。その間、公的にも因果関係が証明されないなか、多くの子供らが患に苦しみました。

それにしても真っ先にとりかからなくてはならないはずの子供の「健康調査」がなぜ「3年後」
に実施と計画されていたのでしょうか?チェルノブイリでも病状の発生は4年程度経過して
からでした。発病をまつまで、放置するつもりだったのでしょうか?

児玉龍彦・東大アイソトープ総合センター長は『疫学調査だけでは時間がかかり、確定した時に
は<対策>の機をのがしてしまう』 と指摘しています。(読売新聞2011.10.10記事より)

本来であればチェルノブイリの統計・経験を教訓に、予想されうる疾患/発病の「<予防>」的
検査方法を検討することは必須であり、またなにより「予防」のかめとして、いまからでも
「低線量被曝」軽減、「免疫力保持」のため18歳以下の子供らを疎開させることが
なによりも<最優先事項>なはずだと思います。

2011年10月9日日曜日

文京区の小学校で落ち葉堆肥から放射性セシウム

 

以下、気になったニュースです。わすれないようメモとして。

紅葉する街路樹を、すなおにきれいだなとか、おもえなくなってしまいました。

東京都文京区は6日、区立根津小学校で作っていた落ち葉の堆肥から1キロ当たり1488ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。
国の農業用肥料に関する暫定規制値は同400ベクレル。落ち葉堆肥は規制の対象となっていないが、区は、児童生徒が直接触れないよう堆肥をブルーシートで覆って校内に保管した上で、今後は作らないことを決めた。
落ち葉堆肥は、計40の区立幼稚園、小中学校のうち、幼稚園5園、小中学校20校で作っており、校内の花壇などで使用していたという。(2011/10/06) 時事ドットコムNEWSより

2011年10月1日土曜日

原子力-家事労働 9/22 女性たちの国連への抗議がおこなわれました。

3.11直後から、おもにNYで日本の原発事故に関する情報や論考を、英語に翻訳紹介
している Japan-Fissures in the Planetary apparatus というグループがあります。

そこに、さる9/22、福島をふくめた4名の女性たちがNY国連本部での核問題に関する
「ハイレベル会合」にあわせて、抗議行動を行いました。その折にシンポジウムもあり、
以下に福島からの参加者、母親、また有機農業をいとなむ方々の声をまとめたもの
が掲載されています。
  
http://www.jfissures.org/2011/09/28/nuclear-housework-the-enraged-mothers-and-farmers-of-japan/
            原子力 家事労働 日本の<怒れる母>と農民たち

  政府が流布する安全神話を信じるものもいれば、身体も環境も心も汚染している
      目に見えない放射能の脅威に日々対決しようとしているものもいる。

        疎開するか、残るか? これは食べるべきか、食べざるべきか?
          子供たちにマスクをつけさせ、長袖を着させるべきか?
                 子供たちを外で遊ばせるべきか?
               声をあげるべきか、口を閉ざすべきか?
        これらはあらゆる母親たちが、常に問うている問いなのである。
                                           (以上引用)

                     
     

首都圏でも「内部被曝」に意識的になると、たちまち周囲とぎくしゃくがはじまります。

ただし、そうした姿勢は、放射能をおそれるだけの消極的な行為なのではなく、生活の場が、「国策」によっておびやかされてしまったことへの怒りをこめた「抵抗」なのだと思います。
    

2011年9月30日金曜日

「給食の安全格差/内部被ばく対策・遅れる自治体も」東京新聞特報部9/18記事

ちょっと遅れましたが、東京都内の「給食」の放射能汚染対策の「格差」を伝える記事です。
<2011年9月18日 東京新聞こちら特報部> より
杉並区・渋谷区などでは、独自の測定を行ったり独自基準を、設ける自治体がではじめ
たものの、まだまだ全体としては少数です。

そんな中で、子供への「内部被曝」を抑えたいと発言、行動すると
「いやなら転校したら」とか「過剰反応」など、白い眼でみられることも。

ちょっと考えてほしいのですが、子供は小学校6年間・中学校の6年間が「義務教育」
とされてますよね。給食はその「教育」の一環と位置付けられています。
学校の給食が安全でないということは、義務教育のただなかに「内部被曝」がおりこ
まれてしまっている、ともいえます。

一日も早く、自治体ごとの給食対応、そしてなにより国の食品の「暫定」基準値の
みなおし&ひきさげを願ってやみません。 

●2011年9月18日(日) 東京新聞こちら特報部




*このブログの新聞記事は、反/脱原発の「大先輩」にあたる方が、おしごとと高齢のお母様との生活のあいまにこまめに切り抜いたものもです。それをそのまま遣わせていただいています。

ちょっとまがっちゃったみたいですが、生活の息使いそのままみたいで、いいです。

「必要な情報はすべてベラルーシにある」


IAEA,OECD,WHO,ICRP(国際放射線防護委員会),UNSCEAR
(原子放射線の影響に関する国連科学委員会)は,すべて原子力産業の息がかかっている。

そして、その原子力産業の生みの親は、軍隊だ。

(本映像字幕より)



ドイツのチェルノブイリ支援をするNGOが、今年の春ベラルーシとWHO=世界保健機構を訪れてまとめた取材映像です。いまだ言論統制下にあるベラルーシ。汚染のため価格の下落した土地、家屋。じゅうぶんに放射能について知らされずいちごをつみ、昔のように暮らすおばあさんたち

WHOとIAEAは、チェルノブイリ事故の健康被害について、少なく見積もったままです。いまだ、その結果については因果関係をみとめられていません。はやくも1995年にはロシアのチェルノブイリ対策委員会は、事故の補償を打ち切る方針を決定しています。

福島の事故についても、とくにいままで明らかにされてこなかった「長期間の低線量被曝」「内部被曝」に対する、これからの影響は、数年後・数十年後、いまの「子供たち」がしだいに成長するにしたがい、あるいは大人のひとたちのあいだにしだいに現れてきます。

なぜ明らかでないかといえば、それは原発というものが軍事技術の副産物であるからにほかなりません。

今は、まだ記憶に新しい事故ですが、数年後確実に発症する「病」や「身体の不調」などについて、
事故から25年を過ぎた2011年のベラルーシの状況を知っておくことは決して無駄ではないでしょう。

わたしたちの身体を「原子力産業」の犯罪、「軍事暴力」から、「守り」ぬくためにも。

3.11から6カ月あまり。ここまでは長い長い原子力事故の「被害」、そして尊厳を求める
道のりのまだまだ、ほんの「はじまりの一歩」「序章」にすぎないのです。

註 
ICPR=International Comission on Radiological protection 
UNSCEAR=United Nations Scientific Comittie on the Effect of Atomic Radiation

2011年9月7日水曜日

9/1から新宿区で空間放射線量測定器が借りられるそうです!

新宿区では、9/1から空間放射線量測定器の貸出をおこなっているそうです。
ぜひ以下をしらべてみて下さい。

●新宿区HPよりhttp://www.city.shinjuku.lg.jp/anzen/seikankyo02_001001.html
新宿区民の方(在住・在勤・在学)を対象に放射線測定器の貸出を始めます。
貸出は事前予約が必要です。予約受付は9月1日から。


貸出から返却までの流れ
 1.貸出日を予約
  予約受付は9月1日から。
  例)10月3日に申込みをしようとした場合、
  予約ができる日は10月3日から11月末までの開庁日です。
  ↓
 2.貸出日
  ・午前8時30分以降
  ・生活環境課公害対策係(新宿区役所本庁舎7階)
  ・窓口にて貸出(身分証明書持参)
  ・申請書記入
  ・測定箇所は新宿区内のみとの条件あり
  ↓
 3.返却
  ・午後5時までに
  ・窓口にて返却

●貸出機器
  放射線測定器「シンチレーションサーベイメータ」
  型番:DoseRAE2 PRM-1200(エネルギー非補償タイプ)


  この測定器は低エネルギーの放射線を高線量に換算するため、

  測定値の正確さではエネルギー補償タイプに劣り、高めの数値を
  示す傾向があります。



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2011年9月6日火曜日

第五福竜丸事件から、福島を考える写真/パネル展(9/5~/10)開催中

きのうから新宿区の西早稲田ではじまっています。1954年アメリカの水爆実験により乗組員たちが「被曝」した静岡焼津の漁船、「第五福竜丸」。同時に放射能を浴びた「まぐろ」が食の安全をおびやかし、反核・反原子力の大きな世論をわきおこしました。しかし一方、人々のこうした原子力に対する不安をよそに、爆弾・武器ではなく原子力の「<平和利用>」なら大丈夫なんだもんね、「発電所」なら安全だもんね、と考える人たち。そうして原子力発電所を日本に導入しようと日米の政治家は人々の反対の声をおさえこみにかかりました....現在にいたる日本の「原子力発電所」の歴史は1954年に幕をあけたのです。

いまこの歴史にたちかえり、福島原発事故を考えるのは、とても大切なことだと思います。
連動して「子どもたちを放射能から守る全国小児科医ネットワーク」のお医者さんのおはな
しもなどもあるようです。

●第五福竜丸~福島 1954. 3.1-2011. 3.11 パネルと写真展
●日時:2011年9月5日(月)~9日(金)10:00~18:30、10日(土)10:00~13:30
●会場:日本キリスト教会館3 階会議室(新宿区西早稲田2-3-18)
●入場料500円〔中学生以下無料〕
(一部「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」に寄付します)

●【展示】
1. 第五福竜丸事件・マーシャル諸島の核被害概要
(制作・第五福竜丸展示館)
2. 第五福竜丸事件関連現物資料
(「死の灰」レプリカ、当時のガイガーカウンター等)
3. 水爆の島 マーシャル諸島の子どもたち
(撮影・島田興生、制作・第五福竜丸展示館)
4. 福島(2011 年 5 月撮影・大島俊一)
●【トークセッション】
9月7日(水)19:00 - 20:30
大島俊一(写真家)「震災の地・原発事故の今」
9月9日(金)19:00 - 20:30
安田和也(第五福竜丸展示館主任学芸員)「第五福竜丸事件が教えること」
9月10日(土)14:00 - 16:00
山田 真(小児科医・子どもたちを放射能から守る全国小児科医ネットワーク)

      http://ameblo.jp/datsugenpatsu1208/entry-10918303281.html
     「今、福島で何が起きているのか」
入場料:500円(展示観覧料含む・中学生以下無料)
会場:展示会場と同じ

2011年9月3日土曜日

千代田区の砂場、立ち入り禁止に!

市民メディア・アワープラネットTVが、千代田区の砂場についてのニュースを伝えています。
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node%2F1215

-----以下はその記事より抜粋----

千代田区は8月5日から30日にかけて、区内すべての小中学校や幼稚園、公園など、計36カ所の砂場の空間放射線量を測定した結果、2カ所の小学校で、千代田区独自に定めている基準値、毎時0.25マイクロシーベルト以上を超えたと発表した。
 
今回、基準値を上回り砂場の使用が禁止されたのは、千代田区立お茶の水小学校と千代田小学校の2校。お茶の水小学校は、地上5センチで、千代田小学校では、砂場の北西部分地上5センチで0・36マイクロシーベルトを検出。また、千代田小学校では、砂場の中央部地上50センチで、0・25マイクロシーベルト、砂場の端では、0・6マイクシーベルトを超えた箇所もあるという。
 
千代田区では、自然放射線量を除いた平常時の管理基準として国際放射線防護委員会(ICRP)が勧告している年間1ミリシーベルトを超える可能性のある毎時0・25マイクロシーベルトを独自の基準としており、基準を上回った砂場は使用を中止し、9月上旬にも砂の入れ替えを行う予定だ。
(略)
副校長の小髙和子先生は「普段は使っている場所ではありません。区からは、砂を取り替えると聞いているので、それを待ちたい」と話す。小学校の保護者には、始業式に区の発表を学校で配布したが、同じ敷地内にある幼稚園の保護者には伝えていないという。
 
お茶の水小学校では、6月23日に、砂場脇を計測し、0・14マイクロシーベルトという値が発表されており、今回、計測した砂場の値のほうが倍近く高い。区の環境安全部安全生活課で測定を担当している職員によると、線量の高かった2カ所の砂場は、校庭よりもやや下がった場所にあり、雨が流れ込みやすい構造になっているという。最近の降雨などによる汚染というよりは、以前の汚染が校庭の表面に付着していた放射性物質が雨で流され、砂場にたまったではないかと話す。しかし、新たな汚染の可能性もゼロではないことから、砂を入れ替えた後も、計測を行っていく方針だ。
 
8月に計測した千代田区内の砂場の計測値
http://www.city.chiyoda.lg.jp/service/pdf/d0013345_1.pdf
6月に計測した千代田区の砂場などの計測値
http://www.city.chiyoda.lg.jp/service/00132/d0013282.html#5
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禁止になったのはよいのですが、以上のニュースをみて、ちょっと気になる点を。

「年間1ミリシーベルトを超える可能性のある毎時0・25マイクロシーベルトを独自
の基準としており」

とありますが、0.25μシーベルト/hはそもそも高いです。

また「独自の基準」といっていますが、

以前にも紹介したとおり、そもそも国際放射線防護委員会(ICRP)は、原子力があることが
前提で作られた団体であって(国際版・御用委員会とでもいったらいいのでしょうか?)
ですから千代田区、「独自」の基準とはいえないのですが...。
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なるべく多くの方にしっていただいて、砂場の計測と、砂の入れ替えなどの様子がわかるまで
「砂場」で遊ばないようにしたほうが賢明です。

2011年8月30日火曜日

「暫定基準」の「ざんてい」っていったい、いつまで?

飲料水や食品に関して、放射線の<暫定基準>とよく聞きまね。これは2011.3.17に政府が原発事故をうけてはじめてもうけた基準で、WHOや諸外国の「基準」をおおきーくうわまわる、おどろくほどびっくりするほど、緩い数値です。

「暫定」というからには当面の緊急的なものであっていずれ厳しくなるのだろう、などと思ってはいけません。この<しばらくの間>というのがいったいどれぐらいまでのことなのかな?と思っていたところ...以下の記事を読みました。

みなおしの期限は、きまっていないそうです!ということはこの規制のゆるーい「緊急」措置が恒常化=あたりまえになってしてしまうことも意味します。なんとしても声をあげて、厳しく制限されるよう声をあげていかないと、です!

東京新聞 2011.8.27より

2011年8月29日月曜日

川崎でも市営プールが利用中止に...

8月27日、川崎市中原区の平間公園に続き多摩区の稲田公園でも、市営プールの利用が中止になったとの報道がありました。

国が汚泥処理の目安にしているのが一キログラム当たり8000ベクレル。その二倍以上の同16500ベクレルが、なんと夏休みに一日当たり約200人もの子どもたちが遊びに来ていたプールの入り口脇で、検出されたそうです。

堆積していた汚泥は布や紙が交じり、多摩区道路公園センター整備課によると、出所は不明。市で公園の清掃などを委託している業者やプールの職員も「知らない」と話しており、プールから出た可能性は低いといっているそうです。
そもそもこの汚染発見のきっかけになったのは、稲田公園の空間放射線量を自主的に測定していた市民グループ「ピース&スマイルプロジェクト川崎」による計測活動。

「自分の子どもが公園やプールに来るので周囲を何箇所か測ったら、基準値をはるかに超えた値が出た」と驚いていた。「市も測定してくれているが、枯れ葉のある場所に絞っていて、稲田公園は対象ではなかった。今後は対象範囲を広げてほしい」とのこと。
市側職員は「原因は落ち葉だと思っていたが、落ち葉でなかったことになると、どこまで調べればいいのか。あまりに想定外のことに戸惑っているし、範囲を広げれば日常業務に支障が出る。正直、測定は国がやってほしい」といっているそうです。

このニュースを聴いて、予備知識と思いこみにたよるのではなく実際に「計測」してみることで、おもいもよらない危険が、みつかるのだと痛感しました。

少し、暑さや疎開でしばらく休息しているのですが近いうち計測活動を再開したいです。

東京新聞8月27日webより。

2011年8月20日土曜日

都内・葛飾区「29の砂場」が使用禁止に!

このところ、メンバーの短期疎開、お盆の帰省、お天気の悪さなどで、新宿の砂場の計測
が、はかどっていません。 気がかりな折、以下の東京新聞webニュースを読みました。

葛飾区は18日、区内の小中学校や幼稚園などの砂場の空間放射線量を測定 した
結果、毎時0.25マイクロシーベルト以上の数値が出た29カ所の砂場を使用中止し、
再測定すると発表した」とのことです。

「区は今月3~17日、すべての区立小中学校、幼稚園、保育園、公園、希望のあった
一部の私立幼稚園、保育園などの砂場計398ヶ所で地上五センチの放射線量を計測。

その結果、区立小18、私立保育園4、区立中3、区立保育園2、区立幼稚園1、私立幼
稚園1カ所で毎時0.25マイクロシーベルト以上を観測した。最高は区立川端小の毎時
0.57マイクロシーベルト。
区は毎時0.25マイクロシーベルト以上は、国際放射線防護委員会が定める平常時の
年間被ばく限度1ミリシーベルトを超えると判断。再測定の結果に基づいて対策を
検討するとしている」 (東京新聞web 2011.8.19)

とのこと。 もう少しはやめに計測と対処できなかったのでしょうか?また使用禁止の砂場
は「国際放射線防護委員会」基準にもとづいていますが、これは政府も依拠している
「甘い」基準でもあります。なによりはやく対処を、そして、すべての砂場の検査を!
もちろん新宿でも。

●東京新聞web 2011.8.19)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20110819/CK2011081902000187.html

2011年8月12日金曜日

内部被ばくに警鐘~欧州放射線リスク委員会(ECRR)のクリストファー・バズビー氏にきく

3.11以降、政府が放射能と人々への影響にかかわる基準つくりのベースになっている
のは、ICRP(国際放射線防護委員会)のものです。

このICRPは、呼吸や飲食を通じての「内部被曝」について、医学や健康という点
から詳しい研究もなく、放射能から「身を守る」という視点もありません。

このICRPとは、一線を画し、内部被ばくや低量被ばくについて研究を重ねて来た
欧州放射線リスク委員会(ECRR)の技術議長クリストファー・バズビーが、日本の
汚染の状況と、リスクについて語っています。

怖いかもしれませんが、わたしたちのまわりでおこっていることを
知っておきましょう。

●OUR PLANET TV アワープラネットTVの録画
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1190

8/8 放射能防御プロジェクトの様子:録画

8/8の、「首都圏の土壌汚染調査の結果」について、放射能防御プロジェクトの会見の様子。
市民のためのメディア、OUR PLANET TV(アワ・プラネットTV)の録画をみることができます。
マスメディアではくわしく報道されていませんが、必見です。

http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1192

*このところ猛暑に負けて、砂場計測をおこたりがち.....はやめに再開します。
このプロジェクトの方々をみても、政府や行政まかせではなく、わたしたちが意識的になることが、いかに、大切な力への一歩であることがわかります。

2011年8月8日月曜日

8/8 首都圏土壌調査発表★結果/放射能防御プロジェクト RADIATION DEFENCE PROJECT

8/8以下のプロジェクトの結果・会見がありました。チェルノブイリ事故基準をもとに

【第一区域】 居住禁止区域
【第二区域】 特別放射線管理区域
【第三区域】 高汚染区域
【第四区域】 汚染区域 

の地図が作成されています↓PDF

● 首都圏150ヶ所 放射能土壌調査会見 

全国土壌調査プロジェクトの第1回として、首都圏約150カ所で、放射性物質の降下による土壌汚染調査をおこないました。その結果、都内でもセシウム6万ベクレルが検出されたそうです。

「これまで放射性物質の拡散状況の調査は、国や​自治体なども個別にしかおこなっておらず、東京・千葉・​埼玉・神奈川・茨城の首都圏全域で統一的に実施されたのは初めてのことです。
今回、土壌調査プロジェクトに参加した市民の皆さんがそ​れぞれの場所で土壌を採取し、同一の分析機関で核種検査(ヨウ素131、セシウム134、セシウム137)をおこないました。
その結果、放射性物質がどれだけ多く首都圏にも降り注いでいるかが明らかになりました。
調査結果の極めて高い数字は、都内でも高濃度に汚染されたホットスポットが存在することを裏づけています。今後、土壌調査は日本全国に広げていきます。」とのことです。
http://www.radiationdefense.jp/investigation/metropolitan

2011年8月3日水曜日

8/2の計測 おもに新宿区の砂場と文京区、豊島区

8月2日 おもに新宿区周辺、隣接区の砂場の計測してみました。以下結果です。

●神楽坂付近
あかぎ児童公園 0.16 μSv/h 新宿区赤城下町21
白銀公園     0.14 μSv/h 新宿区白銀町3
新小川町公園  0.19 μSv/h 新宿区新小川町3
つくど公園    0.16 μSv/h  新宿区津久土5(砂場なし・植込みの木のそば)
東五軒公園   0.19 μSv/h  新宿区東五軒町3

●文京区
関口児童公園   0.15μSv/h  文京区関口1-9
水道二丁目公園  0.16μSv/h  文京区水道2-9
江戸川公園     0.17μSv/h  文京区関口2-1
新江戸川児童公園 0.16μSv/h  文京区目白台1-1
●豊島区
高田第二公園    0.16 μSv/h 豊島区高田1-2

・機種はRadex 1503 地表0地点で計測。
・2台で計測の平均値を掲載しています。
・19:00~21:00の間に周りました。

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2011年7月21日木曜日

砂場プロジェクト・計測方法 KOREAN VERSION (한국어)

KOREAN VERSION(한국어)

내부 피폭으로부터 아이를 지키자
도쿄 모래놀이터 프로젝트

도쿄 모래놀이터 프로젝트 (이하 TSP)는 관동지역에 존재하는 모든 어린이 공원의
모래 놀이터에서 방사선량을 측정해서 측정치를 공개, 검증하는 프로젝트 입니다

* 왜 모래놀이터 인가?
3월 11일 이후, 관동지역에서 예측 되는 주된 건강피해는 방사선 물질이 체내로 들어감에 따라 일어나는 내부 피폭입니다. 방사선 물질은 음료수, 식품, 빗물, 대기중의 먼지를 통해서 체내로 섭취됩니다.
관동지역의 모래놀이터에는 방사성 세슘등의 방사성물질이 흘러내려 부착됩니다. 대부분의 모래놀이터에는 지붕이 설치되어 있지 않기 때문에, 폴 아웃(방사성물질의 낙진)의 영향을 받습니다. 이런 모래놀이터에서 노는 유아는 손톱 사이, 입, 코, 눈 등으로 모래가 들어가 체내에 방사성물질이 섭취될 우려가 있습니다. 손을 씻거나 양치질이 안 되는 유아는 특히 강한 피폭에 노출될 수 있는 위험이 있습니다.
TSP는 모래놀이터 이용자를 조심 시키고 필요한 방호조치와 오염제거 조치(*) 를 자치단체에 요구하기 위해서 모래놀이터의 방사선량을 측정하고 수치를 공개하도록 하겠습니다.

(*) 방호조치와 오염제거조치
모래놀이터에 빗물이 들어가지 않도록 지붕을 설치한 다음, 모래를 갈아 넣을 것. 또, 정기적으로 검사를 할 것

* 측정 작업의 흐름
측정 작업은 3가지 순서로 실시합니다.
1.간이형의 공간 선량계 (가이거 카운터)를 이용해서, 모래놀이터의 방사선량을 측정.
2.측정이 끝난 모래놀이터를 1 과는 다른 공간 선량계로 측정 (크로스체크)
3.선량이 높은 모래놀이터에서 채취한 토양 분석.

이미 자치 단체 등에서 조사를 실시한 경우는, 순서 2 의 크로스체크를 실시하고 모래놀이터의 안전을 확인 하도록 하겠습니다.

* 가이거 카운터의 사용방법
0 . 일반적으로 입수 가능한 가이거 카운터는, 공간의 방사선량을 측정 하는 것이므로, 물이나 토양의 성분을 분석하는 것은 아닙니다. 그리고, 몇 종류의 방사성 물질 중의 일부를 감지하는 것임으로, 가이거 카운터의 측정치는 어디까지나 일반적인 기준이라고 생각해 주십시오.
가이거 카운터의 측정치가 낮다고 해서 안전하다고는 말할 수 없습니다.

1.가이거 카운터(이하, 측정기)는 투명 비닐 봉지에 넣어서 사용해 주십시오.
이것은 측정기 본체에 방사성 물질이 부착되지 않도록 하기 위해서 입니다.
비닐 봉지는 정기적으로 교환해 주십시오.

2.측정기는 물, 충격, 직사광선을 피해서 보관해 주십시오.

3.본인의 측정기가 정상적으로 작동 되는지 확인하기 위해 다른 사람과 모여서 같은 장소에서 측정해 주십시오. 3-4회 측정한 다음, 평균치를 내서 확인합니다. 일반적인 측정기의 경우 오차는 20%입니다. 수치가 크게 다를 경우는, 사용을 삼가 해 주십시오.

4.측정기는 가이거 관에 넣어서 방사선을 검지해 측정하고 있습니다. 가이거 관이 측정기 내부에 어디에 있는지를 확인하고, 측정시에 가이거 관을 손으로 막지 않도록 해 주십시오. 가이거 관을 손으로 막게 되면, 방사선을 차단시켜 정확한 측정이 되지 않습니다.

5.모래놀이터를 측정시는, 가이거 관이 있는 쪽을 아래로 해서, 지표 1센티 높이에서 재거나, 지면에 두고 측정해 주십시오. 높은 선량의 지면에 둘 경우, 비닐 봉지 표면에 방사성물질이 부착하므로 의식적으로 봉지를 교환하도록 해 주십시오.

6.모래를 수납하고 있는 콘크리트제 테두리는, 자연방사선을 내고 있습니다. 주위
테두리에서는 30센티 정도 떨어져서 측정해 주십시오.

7.모래놀이터 표면의 방사선 물질의 분포는 일정하지 않고 다릅니다. 방사성물질이 집중되는 [핫스폿] 을 못보고 넘기지 않도록 여러 장소에서 측정해 주십시오.
나무가 많은 곳이나 등나무 아래, 빗물이 떨어지는 곳 등을 특히 측정할 필요가 있습니다


Japanese vresion  日本語オリジナル版は以下をごらんください。
http://shinjyukusunabaproject.blogspot.com/2011/07/blog-post_12.html

2011年7月20日水曜日

Protegemos a nuestros hijos de la exposición interna/ 計測法・スペイン語版

砂場プロジェクトの計測マニュアルをスペイン語に翻訳して下さったそうです。

Protegemos a nuestros hijos de la exposición interna
Tokio Sunaba Proyecto

Tokio Sunaba Proyecto(TSP) es un proyecto en el que medimos la cantidad de radiación en los espacios de arena(Sunaba) en todos los parques infantiles en el área de Kanto y la publicamos y la examinamos.


●¿Por qué en los espacios de arena?
Después del día 11 de Marzo el principal prejuicio a la salud que se prevé en el área de Kanto es la exposición interna, que es debido a que entran los materiales radiactivos al cuerpo. Los materiales radiactivos pueden entrar al cuerpo a través de alimentos, agua potable, agua de lluvia, polvo en el aire.

A los espacios de arena en el área de Kanto se están uniendo los materiales radiactivos como el cesio radiactivo. Como en las mayores partes de los espacios de arena no se instala los techos, pueden estar contaminadas por los materiales radiactivos. Los niños pequeños que juegan en los espacios de arena tienen riesgo de dejar entrar los materiales radiactivos de su uñas, de su boca, de su nariz, de sus ojos. Los niños más pequeños que no saben todavía lavarse las manos o hacer gárgaras tienen más riesgos de exposición.

En TSP mediamos la cantidad de radiación y la publicamos para llamar la atención a los usuarios de los parques infantiles y exigir a las municipalidades para que tomen las medidas necesarias de protección y limpieza *.
*Las medidas necesarias de protección y limpieza
Exigimos a las autoridades que pongan el techo a los espacios de arena para que no entre el agua de lluvia y cambien la arena y que la examinen periódicamente.

●El Proceso de medición
La medición tiene tres procedimientos siguientes
1. Medir la cantidad de radiación en los espacios de arena con un contador Geiger portátil.
2. Medir la cantidad de radiación en los mismos espacios de arena con otro contador Geiger portátil(Contraprueba)
3. Sacar la arena de los espacios más altos de la cantidad de radiación, y examinarla.

Si ya está medido la cantidad de radiación por las autoridades, vamos a empezar del segundo procedimiento(Contraprueba) y reconfirmar la seguridad.

●¿Cómo se usa el contador Geiger?
0. Los contadores Geiger que podemos conseguir en general son para medir solo el aire, no para analizar los elementos del suelo ni agua. Y además el aparato solo puede medir algunos materiales radiactivos que existen. Por lo tanto la cantidad que da el contador puede ser una cifra aproximada, y no se puede pensar que está seguro aunque la cifra es baja,

1. Use el contador Geiger tapando con una bolsa de plástico transparente. Eso evita pegarse los materiales al aparato. Cambie la bolsa de plástico periódicamente.

2. Guarde el contador Geiger evitando agua, golpes y sol.

3. Para confirmar la función de su aparato, es mejor medir con otros aparatos de sus compañeros. Mide tres o cuatro veces y saque el promedio de las cifras. En general tiene el margen de error de 20%. Si se supera esta cantidad, deje de usarlo.

4. La cantidad de radiación se mide por percibir la radiación a través de el tubo Geiger. Así que confirme bien dónde ubica el tubo Geiger y no tape el tubo Geiger cuando mide la cantidad de radiación. Si está tapado el tubo, bloquea la radiación y no se puede conseguir la cifra exacta.

5. Para medir el espacio de arena, ponga el aparato un centímetro del suelo o en el suelo directamente dirigiendo el lado de tubo Geiger abajo. Si la cantidad de radiación es alta, va a pegarse la radiación a la bolsa. Así que ponga atención para cambiar las bolsas.

6. El marco hecho de hormigón en que cabe la arena está emitiendo la radiación natural, que mide alejando el aparato del marco con treinta centímetros.

7. La distribución de los materiales radiactivos en el superficie del espacio de arena no es igual, está esparcida. Por lo tanto hay que medir en los lugares distintos y no se pierda el punto de ”Hotspot” donde se concentran los materiales radiactivos. Por ejemplo, debajo de los árboles o espaldares de glicina, y donde cae la lluvia son los lugares que se necesitan más medición detallada.


新宿区は住民の11%、ほぼ10名に1名が外国籍のかたがたです。その数は3万5千人。23区ではもっともたくさんの方が暮しています。放射能防護の方法も、多言語で紹介されていくといいですね。

2011年7月19日火曜日

7/17市民放射能測定所・開室

7/17に、福島に「市民放射能測定所」がオープンしたそうです。


  http://www.crms-jpn.com/


「3月11日以降、放射能と付き合って生きていくことを余儀なくされてしまいました。放射能の拡散範囲は現在確認されているだけでも、コンパスで円を描いたように広がっているわけではありません。自らが自らを守るための測定を行い、放射線防護の知識を身に付け、各個人が自ら判断するための”道具”を提供する第三者機関として、市民放射能測定所を設立することにしました。」

ということです。この間、行政や教育機関を「だまって待っていても」充分な対応は、ちっともしてくれなかったですね。わたしたちもそれぞれの「生活空間」や、子供であれば遊ぶところについて「どこがどれぐらい危険」なのか、知っておくことが大切ですね。

「場所別・測定結果」をみると新宿区ものっています。
砂場プロジェクトと同機種の簡易測定器、RDADEXを使用しているようです。
だいたい、わたしたちが測ったものと、おなじぐらいの数値でした。



2011年7月18日月曜日

おはなし:「汚染される私の選択」

7/15の夜、おとなりの杉並、高円寺でおこなわれたおはなし。仙台から避難し、いまもお子さんは関西圏に「疎開」。早尾貴紀さんの具体的な、緊張感のあるおはなしが聞けてよかったです。現在も避難希望の方の相談や手伝いをされ、夏には被災地の子供をあつめた京都でのキャンプも準備中だそうです。以下はその録画です。

http://www.ustream.tv/recorded/16006418

また早尾さんの、内部被曝について沖縄でづっととりくんできた矢ヶ崎克馬さんについてかかれたものや、この間の「緊急、震災原発関連」ブログも大変役立ちます。http://hayao2.at.webry.info/ 

矢ヶ崎克馬 「内部被曝」に関する見解
http://eritokyo.jp/independent/yazaki-okinaqwa-col01.html

早稲田付近、「砂場」をはかってみました。

新宿区の公園の砂場をはかってみました。7/15計測です。

 甘泉園公園 西早稲田3-50 0.12 μSv/h
 荒井山公園 西早稲田2-3  0.14 μSv/h
 鶴巻南公園 早稲田町78  0.12 μSv/h 
(天気:晴れ 地表0メートルで計測。機種はRADEX 1503 1台)

ほかに、漱石、みずもと、大日坂 公園もまわりましたが砂場はありませんでした。

戸山公園はひろすぎ....しごと前の朝のかぎられた時間では、砂場にたどりつけず。
予想以上に、幼児・児童数が多い地域。はやおきしてなるべくはやくたくさんの測定
をしたいとおもいます。


暑さのせいか、子供は砂場ではあそんでいなかったので、ちょっとほっとしました。

ともあれ、東京都のモニタリングスポットの公表値より倍以上の値です。

おこさんが外からもどられたら、よく手洗い、うがい(できる年齢であれば...)を。
もちろん、おとなも。




「東京砂場プロジェクト」の公式ホームページができました。

関東圏の児童公園の砂場で放射線量を計測し、計測値を公開・検証する
「東京砂場プロジェクト」のホームページができました。ぜひごらんください!

2011年7月15日金曜日

7.17 ECRR(欧州放射線リスク委員会)クリス・バズビー氏のおはなし

福島で、疎開をもとめて学校に「仮処分申請」の申し立てをしている「ふくしま集団疎開裁判」
の方などが以下のもよおしを開くそうです。新宿区内でもあるそうです。
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ECRR(欧州放射線リスク委員会)の科学事務局長クリス・バズビー博士が7月17日に来日し、
20日まで講演を行います。

●2011年7月17日(日)午後4時~8時(予定)(開場3時50分)対話者:矢ヶ崎克馬 琉球大名誉教授(ただし、スカイプ中継による参加)
東京 会場:早稲田奉仕園 スコットホール講堂
(新宿区西早稲田2丁目3−1 地図
定員:先着200名(事前予約はしていません。当日会場にお越しください)
参加費:1000円
ネット中継:USTREAM配信 OurPlanetTV白石
連絡先:メール office.sokai@gmail.com


早稲田奉仕園は今回の講演会とは関係がありませんので、問い合わせは
上記メールまでお願いします。

※駐車場の用意はございません。会場周辺の有料駐車場をご利用ください。

※日本語への逐次通訳あり。
※当日、会場にお越しできない市民のためにリアルタイムでネット中継します。
※当日の講演をより正しく理解するために、事前に、以下の文献に目を通されることが
有益です。是非、一読下さい。
 ●
「美浜の会」ECRR2010翻訳委員会の「まとめ」(2011.5.14) 
 ●矢ヶ崎克馬「隠された被爆」(2010.7.25 新日本出版社) 

主催:ふくしま集団疎開裁判の会
     こども東葛ネット
     会津放射能情報センター
     放射能から子どものいのちを守る会・会津

2011年7月14日木曜日

ガイガーカウンターについて

測ってみたいけど、ガイガーカウンター、どれを選んだらよいかさっぱりわからないですね。 そんな時、以下が参考になります。

●SAVE CHILD 子供たちを放射能から守ろう/ガイガーカウンター
http://savechild.net/?page_id=1175

値段には、変動があるようですね。それから「入荷時期」についてもまちまち。4月頃には1ヶ月、2ヶ月先まで待たされるなんてこともありました。

みなさん 予算と、届く時期と、信頼性を検討して 選んでいるようです。(amazonで買ったひとがまわりには多いようです)

私はRadex RD1503というのを入手しましたが、5月中旬に注文してとどいたのは6月10日。まちにまった感が! それから、使い方などが不安な方は、すでに持っている人と同機種を準備すると、心強いです。(Radexの説明書は英文でした。ロシア語の場合も...!) また、グループなどで、複数台で測ることで、より、正確な数値が測れると思います。

●ちなみに新宿区内では原子力資料情報室が3月以降の計測結果を掲載しています。 
http://www.cnic.jp/modules/news/article.php?storyid=1022

2011年7月13日水曜日

どうやって測るの?6/2 「素人のための放射能計測講座」より

新宿砂場プロジェクトは、6/2に東京で行われた「素人による放射能計測講座」に参加したことがきっかけではじまりました。フランスの「CRIIRAD」(市民放射能計測ラボ)と、NGOの「測定器47台プロジェクト」のわかりやすい説明を聞いて、これならできるかも!と測ってみることになりました。これから測るかた、今、測っているかたも、ぜひ一度ごらん下さい。



 
測定器 47台プロジェクト http://www.pj47.net/
CRIIRAD http://www.criirad.org/actualites/dossier2011/japon_bis/en_japonais/japonais.html


2011年7月12日火曜日

ちょっと計測の練習をしてみました@横浜&川崎


‎7月10日お休みの日。新宿で測る前に、おともだちの住む横浜市青葉区と川崎市麻生区までちょっと足をのばして一緒に測る練習をしてみました。
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・青葉区 剣山公園 0.18 μSV/h
・麻生区 虹ヶ丘公園 0.11 μSV/h
・下麻生なかよし公園 0.16 μSV/h
・籠口ノ池公園 0.14 μSV/h
・下麻生花鳥公園 0.14 μSV/h 
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番外編:まぶね教会・芝生の上0.14 μSV/h

麻生区の公園はひろびろ。どこもすてきな公園。放射性物質がなければ、なおのこと..。



・機種はRADEX 1503 1台 地表0mで計測。「東京砂場プロジェクト」の方法で測りました。
・ちなみに川崎麻生区のHPで計測結果グラフは0.05マイクログレイと公表されていました。うーん。砂場の上は高いですね。

砂場プロジェクト・計測マニュアルです

砂場プロジェクトでは、できるかぎり計測法を統一したかたちで、
砂場の計測をしようと思ってます。このマニュアルを皆さんと共有できればと思います。ちなみに、現在、新宿砂場プロジェクトの使用する空間線量計(ガイガーカウンター)は、
ロシア製の
RADEX RD1503 という機種を使用しています。

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●内部被曝からこどもをまもろう

東京砂場プロジェクト

東京砂場プロジェクト(以下TSP)は、関東に存在するすべての児童公園の砂場で放射線量を計測し、計測値を公開・検証するプロジェクトです。

●なぜ砂場なの?
 3月11日以降、関東で予測される主な健康被害は、放射性物質を体内にとりこむことでおきる内部被曝です。放射性物質は、飲料水、食品、雨水、大気中のちりを通じて体内にとりこまれます。
 関東の砂場には、放射性セシウム等の放射性物質が降り注ぎ付着しています。ほとんどの砂場では屋根が設置されていないため、フォールアウト(放射性物質が地面に降り注ぐこと)の影響を受けています。これらの砂場で遊ぶ幼児は、爪のすきま、口、鼻、目などから砂が入り、体内に放射性物質をとりこむおそれがあります。手洗いやうがいができない幼児は、とくに強い被曝にさらされる危険があります。
 TSPは、砂場利用者に注意を喚起し、必要な防護措置と除染措置(*)を自治体にもとめるために、砂場の放射線量を計測し数値を公開していきます。

(*)防護措置と除染措置
砂場に雨水が入らないように屋根を設置したうえで、砂を入れ替えること。また、定期的に検査すること。

●計測作業の流れ
 計測作業は3つの手順で行います。
1、 簡易型の空間線量計(ガイガーカウンター)を用いて、砂場の線量を計測。
2、 計測済みの砂場を、1とは別の空間線量計で計測(クロスチェック)。
3、 線量の強い砂場から砂を採取し、土壌分析。

すでに自治体などが調査を行った場合は、手順2のクロスチェックから行い、砂場の安全を確認していきます。

●ガイガーカウンターの使い方
0、一般的に入手できるガイガーカウンターは、空間の放射線量を計測するもので、水や土壌の成分を分析するものではありません。また、数種類ある放射性物質のうち一部を感知するだけなので、ガイガーカウンターの計測値はあくまで目安であると考えてください。ガイガーカウンターでの計測値が低いからといって、安全であるとは言えません。

1、ガイガーカウンター(以下、計測器)は、透明のビニール袋に入れて使用してください。これは、計測器本体に放射性物質が付着しないようにするためです。ビニール袋は定期的に交換してください。

2、計測器は、水、衝撃、直射日光を避けて保管してください。

3、自分の計測器が正常に動作するか確認するため、他の人と計測器を持ち寄って、同じ場所で計測してください。3〜4回計測し、平均値をだして確認します。一般的な計測器の場合、誤差は20%です。数値が大きく異なっている場合は、使用を控えてください。

4、計測器はガイガー管に差し込む放射線を検知して計測しています。ガイガー管が計測器内部のどこにあるかを確認し、計測の際はガイガー管を手でふさがないように持ち方を工夫してください。ガイガー管を手でふさいでしまうと、放射線をブロックして正確な計測ができません。

5、砂場を測る際は、ガイガー管のある側を下にして、地表1センチの高さで保持するか、地表に置いて計測してください。高い線量の地表においた場合、ビニール袋表面に放射性物質が付着するので、意識的に袋を交換するようにしてください。

6、砂を収納しているコンクリート製の枠は、自然放射線を発しています。周囲の枠からは30センチほど離して計測してください。

7、砂場表面の放射性物質の分布は、一様ではなくまだらになっています。放射性物質が集中する「ホットスポット」を見落とさないように、複数の場所を計測してください。樹木や藤棚の下、雨だれが落ちる場所などを特に計測する必要があります。

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新宿砂場プロジェクトはじまります♪

わたしたちは、放射線量を自分たちの手で測る、「東京砂場プロジェクト」と共同して、新宿区内や周辺の砂場の放射線量を主に計測していきます。東京都のモニタリングポスト(百人町)は当初、一か所だけ、しかも地上18メートル地点で計測されていました。わたしたちやこどもたちの過ごす生活空間とはちょっとかけ離れた情報でした。そこで「安全です」「安全です」と言われても....なかなか信じられないのは当然だと思います。
わたしたちはまず、子供が遊ぶ、新宿区のすべての公園の「砂場」の自主計測をめざしています!
砂場は小さい子供がまず公園で遊びをおぼえるところです。だからとっても放射線量は気になりますね。自分たちの手で測ることによって、どんなことに注意したらよいのか?あるいは「安全」に遊ばせてよいのか?などをいっしょに考えていきましょう。そして必要であれば行政の対応をお願いしたりしていきます。

また大人にも子供にも必要な、「放射線から身を守る」ための知識や情報も交換していきましょう!