2011年9月30日金曜日

「給食の安全格差/内部被ばく対策・遅れる自治体も」東京新聞特報部9/18記事

ちょっと遅れましたが、東京都内の「給食」の放射能汚染対策の「格差」を伝える記事です。
<2011年9月18日 東京新聞こちら特報部> より
杉並区・渋谷区などでは、独自の測定を行ったり独自基準を、設ける自治体がではじめ
たものの、まだまだ全体としては少数です。

そんな中で、子供への「内部被曝」を抑えたいと発言、行動すると
「いやなら転校したら」とか「過剰反応」など、白い眼でみられることも。

ちょっと考えてほしいのですが、子供は小学校6年間・中学校の6年間が「義務教育」
とされてますよね。給食はその「教育」の一環と位置付けられています。
学校の給食が安全でないということは、義務教育のただなかに「内部被曝」がおりこ
まれてしまっている、ともいえます。

一日も早く、自治体ごとの給食対応、そしてなにより国の食品の「暫定」基準値の
みなおし&ひきさげを願ってやみません。 

●2011年9月18日(日) 東京新聞こちら特報部




*このブログの新聞記事は、反/脱原発の「大先輩」にあたる方が、おしごとと高齢のお母様との生活のあいまにこまめに切り抜いたものもです。それをそのまま遣わせていただいています。

ちょっとまがっちゃったみたいですが、生活の息使いそのままみたいで、いいです。

「必要な情報はすべてベラルーシにある」


IAEA,OECD,WHO,ICRP(国際放射線防護委員会),UNSCEAR
(原子放射線の影響に関する国連科学委員会)は,すべて原子力産業の息がかかっている。

そして、その原子力産業の生みの親は、軍隊だ。

(本映像字幕より)



ドイツのチェルノブイリ支援をするNGOが、今年の春ベラルーシとWHO=世界保健機構を訪れてまとめた取材映像です。いまだ言論統制下にあるベラルーシ。汚染のため価格の下落した土地、家屋。じゅうぶんに放射能について知らされずいちごをつみ、昔のように暮らすおばあさんたち

WHOとIAEAは、チェルノブイリ事故の健康被害について、少なく見積もったままです。いまだ、その結果については因果関係をみとめられていません。はやくも1995年にはロシアのチェルノブイリ対策委員会は、事故の補償を打ち切る方針を決定しています。

福島の事故についても、とくにいままで明らかにされてこなかった「長期間の低線量被曝」「内部被曝」に対する、これからの影響は、数年後・数十年後、いまの「子供たち」がしだいに成長するにしたがい、あるいは大人のひとたちのあいだにしだいに現れてきます。

なぜ明らかでないかといえば、それは原発というものが軍事技術の副産物であるからにほかなりません。

今は、まだ記憶に新しい事故ですが、数年後確実に発症する「病」や「身体の不調」などについて、
事故から25年を過ぎた2011年のベラルーシの状況を知っておくことは決して無駄ではないでしょう。

わたしたちの身体を「原子力産業」の犯罪、「軍事暴力」から、「守り」ぬくためにも。

3.11から6カ月あまり。ここまでは長い長い原子力事故の「被害」、そして尊厳を求める
道のりのまだまだ、ほんの「はじまりの一歩」「序章」にすぎないのです。

註 
ICPR=International Comission on Radiological protection 
UNSCEAR=United Nations Scientific Comittie on the Effect of Atomic Radiation

2011年9月7日水曜日

9/1から新宿区で空間放射線量測定器が借りられるそうです!

新宿区では、9/1から空間放射線量測定器の貸出をおこなっているそうです。
ぜひ以下をしらべてみて下さい。

●新宿区HPよりhttp://www.city.shinjuku.lg.jp/anzen/seikankyo02_001001.html
新宿区民の方(在住・在勤・在学)を対象に放射線測定器の貸出を始めます。
貸出は事前予約が必要です。予約受付は9月1日から。


貸出から返却までの流れ
 1.貸出日を予約
  予約受付は9月1日から。
  例)10月3日に申込みをしようとした場合、
  予約ができる日は10月3日から11月末までの開庁日です。
  ↓
 2.貸出日
  ・午前8時30分以降
  ・生活環境課公害対策係(新宿区役所本庁舎7階)
  ・窓口にて貸出(身分証明書持参)
  ・申請書記入
  ・測定箇所は新宿区内のみとの条件あり
  ↓
 3.返却
  ・午後5時までに
  ・窓口にて返却

●貸出機器
  放射線測定器「シンチレーションサーベイメータ」
  型番:DoseRAE2 PRM-1200(エネルギー非補償タイプ)


  この測定器は低エネルギーの放射線を高線量に換算するため、

  測定値の正確さではエネルギー補償タイプに劣り、高めの数値を
  示す傾向があります。



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2011年9月6日火曜日

第五福竜丸事件から、福島を考える写真/パネル展(9/5~/10)開催中

きのうから新宿区の西早稲田ではじまっています。1954年アメリカの水爆実験により乗組員たちが「被曝」した静岡焼津の漁船、「第五福竜丸」。同時に放射能を浴びた「まぐろ」が食の安全をおびやかし、反核・反原子力の大きな世論をわきおこしました。しかし一方、人々のこうした原子力に対する不安をよそに、爆弾・武器ではなく原子力の「<平和利用>」なら大丈夫なんだもんね、「発電所」なら安全だもんね、と考える人たち。そうして原子力発電所を日本に導入しようと日米の政治家は人々の反対の声をおさえこみにかかりました....現在にいたる日本の「原子力発電所」の歴史は1954年に幕をあけたのです。

いまこの歴史にたちかえり、福島原発事故を考えるのは、とても大切なことだと思います。
連動して「子どもたちを放射能から守る全国小児科医ネットワーク」のお医者さんのおはな
しもなどもあるようです。

●第五福竜丸~福島 1954. 3.1-2011. 3.11 パネルと写真展
●日時:2011年9月5日(月)~9日(金)10:00~18:30、10日(土)10:00~13:30
●会場:日本キリスト教会館3 階会議室(新宿区西早稲田2-3-18)
●入場料500円〔中学生以下無料〕
(一部「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」に寄付します)

●【展示】
1. 第五福竜丸事件・マーシャル諸島の核被害概要
(制作・第五福竜丸展示館)
2. 第五福竜丸事件関連現物資料
(「死の灰」レプリカ、当時のガイガーカウンター等)
3. 水爆の島 マーシャル諸島の子どもたち
(撮影・島田興生、制作・第五福竜丸展示館)
4. 福島(2011 年 5 月撮影・大島俊一)
●【トークセッション】
9月7日(水)19:00 - 20:30
大島俊一(写真家)「震災の地・原発事故の今」
9月9日(金)19:00 - 20:30
安田和也(第五福竜丸展示館主任学芸員)「第五福竜丸事件が教えること」
9月10日(土)14:00 - 16:00
山田 真(小児科医・子どもたちを放射能から守る全国小児科医ネットワーク)

      http://ameblo.jp/datsugenpatsu1208/entry-10918303281.html
     「今、福島で何が起きているのか」
入場料:500円(展示観覧料含む・中学生以下無料)
会場:展示会場と同じ

2011年9月3日土曜日

千代田区の砂場、立ち入り禁止に!

市民メディア・アワープラネットTVが、千代田区の砂場についてのニュースを伝えています。
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node%2F1215

-----以下はその記事より抜粋----

千代田区は8月5日から30日にかけて、区内すべての小中学校や幼稚園、公園など、計36カ所の砂場の空間放射線量を測定した結果、2カ所の小学校で、千代田区独自に定めている基準値、毎時0.25マイクロシーベルト以上を超えたと発表した。
 
今回、基準値を上回り砂場の使用が禁止されたのは、千代田区立お茶の水小学校と千代田小学校の2校。お茶の水小学校は、地上5センチで、千代田小学校では、砂場の北西部分地上5センチで0・36マイクロシーベルトを検出。また、千代田小学校では、砂場の中央部地上50センチで、0・25マイクロシーベルト、砂場の端では、0・6マイクシーベルトを超えた箇所もあるという。
 
千代田区では、自然放射線量を除いた平常時の管理基準として国際放射線防護委員会(ICRP)が勧告している年間1ミリシーベルトを超える可能性のある毎時0・25マイクロシーベルトを独自の基準としており、基準を上回った砂場は使用を中止し、9月上旬にも砂の入れ替えを行う予定だ。
(略)
副校長の小髙和子先生は「普段は使っている場所ではありません。区からは、砂を取り替えると聞いているので、それを待ちたい」と話す。小学校の保護者には、始業式に区の発表を学校で配布したが、同じ敷地内にある幼稚園の保護者には伝えていないという。
 
お茶の水小学校では、6月23日に、砂場脇を計測し、0・14マイクロシーベルトという値が発表されており、今回、計測した砂場の値のほうが倍近く高い。区の環境安全部安全生活課で測定を担当している職員によると、線量の高かった2カ所の砂場は、校庭よりもやや下がった場所にあり、雨が流れ込みやすい構造になっているという。最近の降雨などによる汚染というよりは、以前の汚染が校庭の表面に付着していた放射性物質が雨で流され、砂場にたまったではないかと話す。しかし、新たな汚染の可能性もゼロではないことから、砂を入れ替えた後も、計測を行っていく方針だ。
 
8月に計測した千代田区内の砂場の計測値
http://www.city.chiyoda.lg.jp/service/pdf/d0013345_1.pdf
6月に計測した千代田区の砂場などの計測値
http://www.city.chiyoda.lg.jp/service/00132/d0013282.html#5
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禁止になったのはよいのですが、以上のニュースをみて、ちょっと気になる点を。

「年間1ミリシーベルトを超える可能性のある毎時0・25マイクロシーベルトを独自
の基準としており」

とありますが、0.25μシーベルト/hはそもそも高いです。

また「独自の基準」といっていますが、

以前にも紹介したとおり、そもそも国際放射線防護委員会(ICRP)は、原子力があることが
前提で作られた団体であって(国際版・御用委員会とでもいったらいいのでしょうか?)
ですから千代田区、「独自」の基準とはいえないのですが...。
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なるべく多くの方にしっていただいて、砂場の計測と、砂の入れ替えなどの様子がわかるまで
「砂場」で遊ばないようにしたほうが賢明です。