2012年10月6日土曜日

米・国防総省・「トモダチ作戦」兵士の被曝放射線量システム構築:Operations other than WAR


2012年9月5日発表の記事。
米・国防総省<震災時の“トモダチ作戦”参加兵士・その家族対象被曝放射線量確認システムを構築へ>

かつて、無数の核実験に従事させられた兵士たち、アトミックソルジャーを髣髴とさせました。
肥田舜太郎氏によると、広島・長崎の原爆の残留放射線による健康被害・身体症状も、アトミック・ソルジャー
たちの健康被害と、てらしあわせ合点がいったそうです。

50年代に核兵器開発にたずさわった科学者の「母親」についてのドキュメンタリー、Atomic Mom という映画
が昨年はじめて公開されました。
映画によると勤務中の技術者はみな線量計をつけることが義務化され、さらにそのデータは現在でも保管されているそうです。
数十年たち米国の「情報公開制度」により本人がのぞめば、入手できるそうです。映画、Atomic Momの主人公で科学者として実験にかかわったその母親のデータは、ベクテル社にあるとのことでした。



●映画“Atomic Mom” 監督M.T.シルビア  
http://atomicmom.org/jp/about.htm 

●米国防総省<震災時の“トモダチ作戦”参加兵士・その家族対象被曝放射線量の確認システムを構築へ>

”対象は、震災発生翌日の2011年3月12日から5月11日までの約60日間に在日米軍基地などにいた兵士や家族、関係者ら約7万人…米国防総省によるとシステムは年内に完成する予定” ~

 「米国防総省は5日、東日本大震災での米軍による救援活動「トモダチ作戦」に参加した兵士やその家族らを対象に、東京電力福島第1原発事故の影響で浴びたとみられる放射線量を確認できる登録システムを構築すると発表した。
 対象は、震災発生翌日の2011年3月12日から同作戦を終えた時期に当たる5月11日までの約60日間に在日米軍基地などにいた兵士や家族、関係者ら約7万人。同作戦に参加した兵士らの不安解消に役立てる狙いがあるとみられる。ただ同省は、当時の線量は健康への影響が懸念されるレベルではなかったと結論付けている。
 同省によると、システムは年内に完成する予定。兵士らは名前や日本国内で活動していた場所などを基に、各自の推定線量が閲覧できるようになるという。」
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120906/amr12090609570002-n1.htm

ちなみに、3.11の震災当時に展開された米軍の「トモダチ作戦」の概要は以下。石巻ではこどもむけの「英語教室」まであることに唖然とします。占領期なのか?こんなことが展開されているさなか、東京のモニタリングポストが一か所しかなく、3月~4月も情報の隠蔽とごまかしで、子供が外あそびや、あめに濡れてで被曝させられたり。ペットボトルの水をさがして
歩いたり。わたしたちは、不気味な空間と時間になげこまれていたのだと、あらためておもいます。

●【毎日新聞】 2011年12月29日 東京朝刊 「検証・大震災:トモダチ作戦 米のアジア太平洋戦略、鮮明」
http://mainichi.jp/feature/20110311/news/20111229ddm010040017000c.html
「東日本大震災の被災地支援に陸海空で緊急展開した米軍。最大時約2万4000人を動員した大規模作戦「トモダチ」は、窮地の同盟国・日本を救うための活動だったが、一皮めくれば、軍事的に台頭する中国をにらんだ米国のアジア太平洋戦略が色濃く浮かぶ。米政府・米軍は作戦を通じ、どんな目的から何を実施し、教訓を残したのかを検証した。」


Operations other than WAR は米軍が1990年代にかかげた方針。戦争以外の方法で世界に作戦・軍事介入をおこなうこと。2000年代以降、ハイチ地震、スマトラ地震と災害支援/復興を口実に具体化されてきました。SPEEDIの拡散情報も米軍に真っ先に提供。あの震災と原発事故直後の「奇妙な時間」の上空で展開されていたことを知り、あまりにあからさま、あさましさ も度をこしていると改めて、いかりがこみあげてきます。

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