2013年4月26日金曜日

チェルノブイリ事故から27年目・ふくしま集団疎開裁判訴えが棄却

Japanese court refuses to rehouse children near Fukushima Site

今日、4.26はチェルノブリ事故から27年目です。3.11以降にわかに記憶に甦ったのは、この翌日だったか妹の保育園の潮干狩りの遠足が保育士さんや親たちの配慮から中止になったことです。


マトリョーシカもおこっています。

けれどどうでしょう?国内で事故がおこると。だいじょうぶ、だいじょうぶ、の空気にすっかりまきこまれてしまって...4月24日には、「ふくしま集団疎開裁判」の仙台での二審判決がありました。

判決文では、「低線量被ばく」の影響もありうるし、移住や疎開の必要性もみとめながらも、集団としての疎開、学校教育を移動して受けることについては、訴えをしりぞけました。「きつねにつままれたような判決」とも。

しかもこの件、国内報道は、朝日新聞英語のweb版で、AP通信が配信したものを、そのまま配信しているだけです。判決が「被ばく」「移住」の必要性にまで踏み込んだものだったからでしょうか?

以下英文報道と関連のULRです。

http://rt.com/news/koriyama-radiation-japan-fukushima-403/

A Japanese court has dismissed a lawsuit demanding that the government pay for the re-settlement of children from the city of Koriyama, 60 km from the site of the Fukushima nuclear power plant, which suffered a meltdown in 2011.
On Wednesday, the Sendai High Court said that while the radiation level in the city of over 300 thousand still exceeds the Japanese average, it poses no danger to health, and said those worried are free to re-locate at their own expense.
“The children are victims with absolutely no responsibility for the nuclear accident," complained the Toshio Yanagihara, one of the plaintiffs’ lawyers, following the ruling, which can be appealed in a higher court.
The suit was filed in June 2011 by parents of 14 children worried about persistent low-level exposure to radiation from the plant, which was damaged by the Tohoku earthquake and tsunami in March that year.
After repeated rulings against them, all but one of the children have either moved away from Koriyama, or have grown too old for the lawsuit, which has been widely supported by anti-nuclear activists.
Currently those living in Koriyama are exposed to about 2.2 millisieverts per year (mSv/y), about three times the average natural background radiation throughout the country. Following the meltdown, officials set the yearly dangerous exposure limit to 20 mSv/y, and say that any exposure below 100 mSv/y is unlikely to have any health repercussions.

Associated Press reports that throughout Koriyama, there are spikes of radiation that far exceed the average, and breach the government limit. Besides, activists say that radiation can penetrate the human body in harmful quantities not only through the measured air levels, but food and water, which are also subject to long-term contamination.
In the two years following the accident, three children in the Fukushima area have been diagnosed with thyroid cancer, which is often a symptom of excessive radiation exposure. However, the number is too statistically small to confidently attribute to the accident, and besides, the true impact of radiation poisoning – as in Chernobyl – often only emerges years later. World Health Organisation (WHO) officials say those who were infants at the time of the accident, the risk of thyroid cancer is increased by up to 70 percent (though this type of tumor is still rare). The overall incidence of cancer among the most affected population is likely to be 4 to 7 per cent higher, according to an extensive study WHO published earlier this year.
Meanwhile, the International Atomic Energy Agency has criticized the “temporary” measures in place at the Fukushima plant, which is still being maintained, and says the impact of the meltdown could take over 40 years to clear up.
Despite prominent anti-nuclear protests, Industry Minister Toshimitsu Motegi said this week that the country intends to restart some of the 48 nuclear reactors mothballed since 2011. Only two reactors are currently operational.

2013年4月9日火曜日

東京オリンピックにNo!! No Olympic at Tokyo 2020 !

2020年、東京はオリンピック候補地に立候補しようとしています。現在もつづいている福島原発の事故。16万もの福島からの避難者。東京にも広がってしまっている汚染。






おおくの被害を隠蔽する、復興のシンボルにしようとしているのがみえみえですね。

以下、被曝問題にとりくんできた、たくさんの人たちがIOC国際オリンピック委員会に、
オリンピック反対と、日本のこの現状を伝える、公開書簡を提出したそうです。

http://blog.livedoor.jp/medicalsolutions/archives/51971346.html


また、実際に東京のコース予定地、各スポットを自主計測するとりくみもはじまっているそうです。






こどもをまもれ、と言えないなら。

こどもをまもるということに確信がもてないとしたら、どんな大義をかかけている運動でも、活動でも、社会でも、もう壊れていくほかないのだなと思う。どんどん「たが」がはずれていく。

こどもをもっているかいないかということとは別に。だれしもが経験する無力にして全能感漂う、生きていたうちのあのいっときの状態をわすれてしまったら。
そして、いま、そういう状態にあるちいさな人たちにまず尊厳を感じられないとしたら
じつはじぶんのことも、守れなくなっている。

民族学校のこどもをいじめにいってみたり、子供を守る行為をするおかあさんたちを、したり顔で批判したりするみっともないおとな、お役所の人、学者さんのなんとおおいこと。

それとは反対に、ひとびとの力強い抵抗は、世界中どこでも、まずこどもをまず守る、という思いにたっていて理由はわからないけど、そこにはつよい確信がある。はげまされる。

1960年後半~1970年代の黒人解放運動のブラックパンサーたちがもっとも力をいれていたのは、ゲットーのこどもたちへの、朝食の給食や、衣類の提供。そして健康診断。(鎌形赤血球性貧血が多発してた)。

 1994年、グローバリゼーションに反対の声をあげたメキシコのサパティスタも、ちいさいこどもたちを念頭においた民話や、書簡をかいている。そのことは何度、おもいだされてもよいはず。

●「避難中のグアダルーペ・テペヤックのこどもたちに」

 すべてのサパティスタ共同体のこどもたちは、戦争のなかで育ち、青年や大人へと成長してきた。しかし、考えれることとは違い、この人々から受け取る教えは憎悪や復讐ではない。ましてや、絶望や悲哀でもない。そうではない。メヒコ南東部の山中で、「希望」が皆と一緒に口に出す言葉であることを学びながら、こどもたちは成長する。

そして、尊厳と他者に対する尊敬をもって生きることを身につける。おそらく、これらのこどもたちと他の場所のこどもたちの違いは、前者が小さなときから明日を見ることを学んでいることだろう。
数多くのこどもがメヒコ南東部の山中で誕生している。彼らはサパティスタになるだろう。だが、彼らは守護天使を手にすることはないだろう。

われわれ「気の毒な悪魔たち」は、こどもたちが大きく成長するまで、見守っていかねばならない。
 
                         
                  -忘却に対する戦争から7年目、2001年の
         サパティスタのこどもたち-

そしてなにより、サパティスタの女性たちが、まず口火をきったことば。 

「わたしたちは闘いに信念をもっています。だから死ぬのを恐れません。こどもたちが破傷風で死んでいくのをみる方がつらい。だからわたしたちは決意したのです」


                           『メキシコ先住民女性たちの夜明け』より 
                           http://www.nikkeihyo.co.jp/books/view/1764